不動産のみの相続
最近もあったことですが、やはり相続する財産が不動産のみだと相続人それぞれの思惑が絡み合い、紛争に発展することが多いなと感じました。生家に対する思い入れから、例えば子のない兄弟が相続するとなると、最終的に相続した兄弟がなくなったときに、兄弟の配偶者の家が継ぐことになるのが受け入れられないのかもしれません。遺言があればと思いますが、この状況では遺産分割調停はやむを得ないでしょう。
前妻との間の子
前妻と後妻それぞれに子がいる場合、その子らは子の父の相続人となります。後妻は当然自分の子に財産を承継させたいと考えます。そこで後妻の配偶者である子供の父に遺言を残してもらうことを検討すべきと伝えることもよくあります。不思議なことに今現在の家族関係では遺言を残さなくても問題ないと判断される方が多いのです。実際に事が起こってからの相続人の反応など今の状況からでは、自分にとっての最善のシナリオでしかないのではないでしょうか。気になって相談に来たというケースでの最大の関心は、生前に贈与すると贈与税などを含めていくらかかるかということのように感じます。
他には戸籍を遡った結果、知らない半血の兄弟がいたということもあります。このケースでは、交流もなく、親の介護や最期を看取ることもなかった見ず知らずの者には一切の財産を渡したくないという感情が働いてしまうのでしょう。法定相続分があろうがなかろうが、感情がそれを許さないため、遺産分割調停は免れないようです。
遺言は検討すべき
定期的に来る、争いになってしまった、もしくはなりそうだと感じるご相談にい共通するのは、遺言ひとつで解決できそうだということです。家族信託も選択肢の一つですが、まず遺言から検討してほしいです。遺言で解決できそうにない問題があればそこで家族信託を検討すればいいのです。
相続開始後にできることは限られている
生前には遺言、家族信託、任意後見や死後事務委任契約など選択肢がある一方で、死後では遺産分割とできることが限られています。財産が多い少ないは関係なく争いになるときはなってしまいます。遺産が300万円ぐらいが一番もめると聞いたことがある人もいるでしょう。争族といわれる相続問題は決して他人事ではないというのが相談を通して感じます。些細なことでもできる対策があると感じたら一度専門家にご相談ください。初回無料相談にてお受けすることが可能です。いなべ市、桑名市、東員町、菰野町、木曽岬町、朝日町、川越町、四日市市、鈴鹿市、亀山市、津市の相続登記、預貯金や株式などの遺産整理業務、遺言、相続放棄、成年後見、家族信託のご相談は四日市相続センターにおまかせください。