相続開始の時期によって異なる

法定相続人と法定相続分は相続開始時期によって適用される法律が異なります。長期間相続手続き未了のまま放置しておくと戸惑ってしまうかもしれません。

明治３１年７月１６日〜昭和２２年５月２日

この時期は家督相続、遺産相続によります。戸籍を見れば記載があるのでわかります。

昭和２２年５月３日〜昭和２２年１２月３１日

第１順位　配偶者１／３　直系卑属２／３

第２順位　配偶者１／２　直系尊属１／２

第３順位　配偶者２／３　兄弟姉妹１／３

この時期は兄弟姉妹につき全血、半血の区別はありません。

昭和２３年１月１日〜昭和５５年１２月３１日

法定相続人と法定相続分は１つ前の期間の同じですが、兄弟姉妹の相続分につき、半血の兄弟姉妹は全血の兄弟姉妹の２分の１です。この全血半血の相続分は現在まで変わっていません。

昭和５６年１月１日〜平成２５年９月４日

第１順位　配偶者１／２　直系卑属１／２

第２順位　配偶者２／３　直系尊属１／３

第３順位　配偶者３／４　兄弟姉妹１／４

この時期から現在と法定相続分は同じです。現在との違いは、この時期まで非嫡出子の相続分は嫡出子の２分の１ということです。

平成２５年９月５日〜現在

法定相続人と法定相続分は１つ前の期間の同じです。嫡出子と非嫡出子の相続分の規定は平成２５年１２月１１日から施行されていますが、不動産登記の事務の取り扱いは同年９月５日以降に開始した相続について新法を適用すればよいとされているため、嫡出子と非嫡出子の区別はありません。

どの時期でも同順位の血族相続人間では、原則として相続分は均等です。過去の相続手続きが終わっていない場合は上記の法定相続人と法定相続分が遺産分割の参考になると思います。他にも気になっていることやお困りごとがございましたら、些細なことでもお問い合わせください。

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