相続ブログ

農地の相続

届出

農地を相続すると、農業委員会に届出をしなければなりません。農地の売買などは権利の移転に許可が必要となりますが、相続の場合は許可は不要ですが届出は必要です。この届出には、相続登記の義務化に罰則があるように、罰則の規定が設けられています。

遺産分割

相続人が複数いる場合で、遺産分割により農地を取得する場合、将来その土地を利用する者が取得するようにするべきだと思われます。というのも、他の相続人が遺産分割後にその農地を利用したくなっても、許可を得ないと所有権が移転できなくなります。その農地が市街化区域か市街化調整区域かによって異なるところはありますが、許可を得ることがそもそも難しくなる可能性があります。その他にも、遺産分割のやり直しは贈与税や不動産取得税が課される可能性もあります。

不動産登記名義の変更

名義変更自体は遺産分割協議をやり直して書類を作成すれば可能ですが、上記の問題があるため名義変更だけを考えればいいというわけではありません。相続登記の義務化だけが気がかりになるかもしれませんが、将来的な利用可能性も含めて決めておく必要があるかもしれません。手続き自体はできるが、その後に生じるかもしれない問題を考えておく必要があるというのは相続関連ではあり得ることです。気になっていることやお困りごとがございましたら、些細なことでもお気軽にお問い合わせください。

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司法書士・行政書士 森田直宏